Home > Events - イベント > 19年ぶりにリオのカーニバルに行く

19年ぶりにリオのカーニバルに行く

  • 2010.03.06 02:19 PM

日にちが経ってしまいましたが、行って来ましたリオのカーニバル!

リオのカーニバルと一言で言っても、色々な場所でイベントが行われるわけですが、
最も有名なのはSambodromoサンボドロモ(通称:Marquês  de  Sapucaí)と呼ばれる会場で行われる、
プロのサンバチームによる700mのDesfile(行進)でしょう。

有料チケットを支払って"スタンドで魅る"タイプのカーニバルで、
世界中から観光客がここに見に来ます。日本のメディアに流れるのもここの会場の模様です。

以前リオに住んでいた時、1992年に一度だけここに見に来ましたが、
今回19年ぶり!に再び行って来ました。

100304_01.jpg

(今回はかなり長いでーす。 ごゆるりとどうぞ。)

まず驚いたのは、そのチケットの高騰ぶり。

もちろん当日でもダフ屋からプラチナチケットを買うことが出来ますが、
前売りで買うにしても、開催日時が近づけば近づくほどチケットが高騰します。

超時価です。笑

100304_03.jpg

今年の大体の相場は、
最も高いテーブル付き指定席は一人R$3000(15万円!)程度、
最も安いコンクリートベンチの自由席でも一人R$300(1万5千円)程度です。

ご参考までに、徳島の阿波踊りは最も良い指定席で1800円です。

比べてくださいこの高騰っぷり。。
19年前はいくらか分かりませんが、少なくともR$3,000もしなかったと思います、、、。

この値段では少なくとも一般的なブラジル人の庶民は買えません。。

自分も素敵なパトロン様がいなければ入れませんでした。
ほんと、感謝感謝です。

100304_02.jpg

さて、このサンボドロモ会場、歴史は意外と浅く、1984年に建てられました。
設計は、言わずもがな今年で103歳を迎えるオスカー・ニーマイヤー氏です。
80年代にはもう既に彼はブラジルの国指定重要建築家的な立場だったので、
この会場の設計者に選ばれたのも当然と言えば当然です。

スタンドの収容人員は合計で62,000人と言われており、
カーニバル期間中以外は、この施設は公立の学校として利用されています。

そんなサンボドロモですが、ニーマイヤー氏の建築らしさが出ているのは
全てRC(鉄筋コンクリート)造ということくらいで、建築的にはそれほど特筆すべき点はありません。
むしろ竣工当時、この会場が特に評価された点は建物単体ではなくマクロ的な側面でした。

かつてリオ市内で行われるサンバチームによる行進は、
Praça OnzeやAv.Presidente Vargasなどの中心部の一般道で行われていたため、
仮設スタンドが道路に設置され、観客の人々も道路に溢れ、
カーニバル期間中は市内が大渋滞に見舞われていたようです。

それが、行進専用のこの会場ができたことによって、行進が組織化され、
一般道を封鎖することもなく、大渋滞が解消されたというわけです。

100304_17.jpg

ニーマイヤー氏×公共事業というゴールデンタッグで建設されたこの会場は、
その渋滞解消効果が功を奏し、リオに続いてサンパウロやマナウスにも建設されました。
(ブラジリアにも建設予定でしたが、これは経済的な理由で計画中止)

余談ですが、ニーマイヤー氏の下へは毎年このサンボドロモへの招待状が届くようですが、
健康状態を理由に断り続けているそうです。さすがにね、、、。

でも今年は首都ブラジリア生誕50周年と言うこともあり、
いくつかのサンバチームはニーマイヤー氏へのオマージュとして
ブラジリアをイメージした山車を走らせていました。

その他にもサンボドロモではなくイパネマ地区を踊り歩くBanda Ipanemaのために、
テーマ曲の一部を作詞もされたようです。さすが、詩人ニーマイヤー氏。

100304_00.jpg
↑Beijaflorチームによるブラジリアのカテドラルの山車。

さて、ニーマイヤー氏ネタはこれくらいにして、
サンボドロモ会場のカーニバルは2日間にかけて、プロ1部リーグのサンバチーム計12チームが競います。
そのスタイルは昔も今も変わらずです。
 
チームは毎年の総合点数によって、2部降格してしまったり、1部昇格してきたりと、
サッカーリーグのようにチームが入れ替わります。
今年は以下の12チームが競いました。(カッコ内は創立年)
 
2/14(日)
Uniao da Ilha(1953)
Imperatriz(1959)
Unidos da Tijuca(1931)
Viradouro(1946)
Salgueiro(1953)
Beija-Flor(1948)

2/15(月)
Mocidade de independente(1955)
Porto da Pedra(1978)
Portela(1923)
Grande Rio(1988)
Vila Isabel(1946)
Mangueira(1928)

18年前には耳にもしなかったチームもありますが、伝統的なチームは今も健在。
とりに近づくほどメジャーなチームです。

100304_04.jpg

Desfile(行進)は午後9時から始まり、各チームが1.5時間程度かけて行進し、
朝6時頃まで行進が続きます。

今回はカーニバル以外にもリオを満喫したいというパトロン様(新婚夫婦)のために、
無理をしない大人なカーニバル観賞プランを計画。

行き帰りの混載バス付きだったのですが、夜6時過ぎ(早すぎ!)に待ち合わせだったので、
敢えてそのバスでは行かず、会場界隈の混雑が緩和する夜10時過ぎにタクシーで向かいました。

※タクシーで行く方はぼったくりに注意してくださいね。
言い値だとメーター料金の2倍以上請求される可能性があるので、
言い値は避けてできるだけメーターでいってもらいましょう。


会場に10時半過ぎに到着。読みがあたり、並ぶことなくサクッと入場できました。

19年前は危ないと散々聞かされ、小走りで会場に入った記憶がありました。
今回も所持金を最低限に抑え、そのお金も4箇所に分けて持っていましたが、
タクシーの運転手に入口のすぐ側まで行ってくれと頼んだので、拍子抜けするほど簡単に入れてしまいました。。
でも、会場外は場所によっては危ないので、日本人だけで行く場合は要注意デス。

100304_08.jpg

さて、無事に会場入りした僕たちはまずは客席にはいかず、会場内をウロウロ。

会場に入ってしまえば、カメラもバシバシ撮れます。
むしろ、カメラを持っていない人のほうが少ないんじゃないか?というくらい。

100304_18.jpg

会場内にはサンドイッチやホットドッグなど軽めの食事も食べられます。
Tシャツや雑貨を売っているお店もあります。Gilson Martinsもありました。
銀行のATMもあるので安心。

100304_20.jpg

僕たちの席はSetor5(セクター5)。 会場に入ってみると、見渡す限り人・人・人。
基本的に"立ち"です。遅く到着するとこんな感じでもう満席です。

チケットには番号が振ってあるわけでもなく自由席で早い者勝ちです。
休憩時間に空いているスペースを見つけて席を確保しましょう!強引さ、重要です。

100304_06.jpg

行進通路を挟んで逆側に見えるのがカマロッチ席(団体で貸し切るVIP席)。
場合によっては、個人で買うよりこのカマロッチ席の切り売りを買ったほうが安い場合もあるとか。
今年も見に来たマドンナやヒルトン嬢などはもちろんここのカマロッチ席です。

TVで映される可能性が一番高い席なので、某ビール会社などは、毎年このカマロッチを借り切って、
お客さんにビール会社のTシャツを着させて宣伝してます。
写真一番下の赤い2つのカマロッチがそれです。

各チームの行進の詳細などについては、
http://g1.globo.com/g1/carnaval2010とか、
http://rio-carnival.net/index.phpとかが詳しいと思うので、詳細はそちらをどうぞ。

ということで数枚だけ写真を、、、

100304_12.jpg

個人的には2日目のナンバーワンチーム"Grande Rio"。
衣装と山車の作りこみ、全体の色彩感なんかがダントツでした。

100304_15.jpg

そのGrande Rioのバッテリア(打楽器隊)。衣装はブラジルの清掃員のユニフォームです。
バッテリアが通るときがやっぱり一番盛り上がります。

100304_21.jpg

バンクーバーオリンピックにかけたのか、ただ歩いていただけの選手団。笑

100304_14.jpg

意外に新鮮だったばらばらの衣装を纏ったヒッピーっぽいグループ。

100304_22.jpg

き、着たい・・・。

100304_24.jpg

Portelaの正統派ポルタバンデイラ(旗を担ぐ女性)とメストレサーラ(男性)。
花形です。

100304_23.jpg

"ザ・リオのカーニバル"っぽい写真を撮ろうと群がるカメラマンたち。


・・・いかにもカーニバルっぽいイケイケ&アゲアゲな露出度の高いショットがなくてごめんなさい。。
カメラを構える余裕がありませんでした。笑
そういう写真をご希望の方はこちらでも・・・>> リオのゴストーザたち


100304_16.jpg

いつの日か、われわれのフットサルチームCarioca M.Iでカマロッチ席を埋める!

***
19年経って、変わったところも変わってないところもあったリオのサンボドロモのカーニバル。
ここ数年のチケット高騰からもわかりますが、この会場で踊るためだけのために、
個人レベルで1年間少しずつお金を貯めるだけでは、もう出場も難しくなっているのかもしれません。
ひどく商業主義的になり、お金のあるチームでなければ上位は狙えない、という批判もよく聞かれます。

たしかにそれは一理あるんでしょう。

でも、各チームが毎年ストーリーをゼロから生み出し、脚本や陣形を考えて、
それに伴った衣装や山車、広報物のデザイン、そして最も重要な音楽の作詞作曲まで行うことは
今でも変わりません。

その総合芸術性と700mの空間に込められるチームのメンバーとそれを見る観衆の思いのスケールは、
リオのサンボドロモのカーニバルを超えるものはないと思います。

今後どう変わっていくのでしょうか。
また20年後くらいに来ようと思います。

ちなみに、今年の結果は次の通りです↓

100304_25.jpg

僕が見た2日目で一番だったGrande Rioは残念ながら2位でした・・・。
去年優勝のSalgueiroは1位から5位に後退。
Viradouroは2部降格決定です。。

Comments:4

神野 2010.03.09 08:58 AM

はじめまして。昨年ブラジルに一人旅をして以降、楽しく拝読拝させていただいております。今となっては、私とブラジルのつながりは、家やiPodで聴くBossaやSambaのCDと、旅行の写真と、このブログ「パウリスタライフ」ぐらいです。カーニバル、ブログで堪能しました。楽しさが伝わってきます。そしてSambaも頭の中で鳴り響いています。一生に一度はと思っているのですが・・・。これからもブラジル通信を楽しみにしています。(すいません、とめどないコメントで)

パトロン 2010.03.10 02:58 AM

その節は御世話になりました。
結局、結果(順位)はどうで、どこが優勝したのでしょうか?

カマロッチどころか、Carioca M.Iでチームとして参戦しましょう!(笑)
その練習の為の(?)、雑誌とCDとDVD、楽しみに待ってます。

P.S.
翌日の2桁カイピの人間への影響(破壊っぷり)、想像を超えてました。。。

hayatao 2010.03.10 12:36 PM

>神野さん
コメントありがとうございます!
いつも読んで頂いていたようで、ありがとうございます。
昨年一人旅でこちらへ来られたんですね。
Blog拝見しました。すごい詳細なブラジル旅行レポートですね。びっくり。
明日香とかでお会いしていたかもしれません。笑

また不定期に遊びに来てください!笑
そして、ぜひ次回はカーニバルの時期に!!

Hayatao Author Profile Page 2010.03.10 01:12 PM

>パトロン様
こちらこそお世話になりました。
順位表を載せました。。
Grande Rioは残念ながら2位だったよ。。

でさー、リオのカーニバルの雑誌がサンパウロでは全然売ってない!!
ちゃんとチェックしていたんだけどさ、サンパウロのネタばっかりでさ。
というわけで、CDとDVD?のみ持参します。。あしからず。

僕は2桁行く前に記憶が飛んださ。。
本場のカイピはやっぱり美味いね。

 (必須)
 (必須)※一般には公開されません。

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://brasildesign.org/re-dekassegui/mt-tb.cgi/33

page top